Ghost 私感
Ghost で足りない部分
★は、私の判断で深刻と考えている度合いです。
自動アップデート機能(★★★)
Wordpress のように管理画面からクリック一つでアップデートする機能はありません。新バージョンを別途インストールして、自分で設定とデータを移行する必要があります。
移行の際にはトラブルが付き物なので、コマンドラインでの操作にアレルギーのある人、トラブルを楽しめない人には、Ghost をご自身で運用することはお奨めできません。公式サイトのブログサービス(有料)をお奨めします。
日本語で書いたタイトルと URL(★★)
“ 日本語のタイトル ” の記事の URL はデフォルトでは “ http://example.com/ri-ben-yu-notaitoru ” になります。一体、どこの国の表記法でしょうか。日本語で書いているので、非常に気になります。これならいっそのこと、数字や punycode の方がいいです。
一応、URL は手で書き直すこともできますが、面倒くさいです。
日本語で書かれた情報(★★)
Ghost を単純にインストールするだけ、という情報はそれなりにあるのですが、実際の環境で本格的に使うためのノウハウはなかなか見つかりません。例えば、Apache の後ろで Ghost を動かす、常時 SSL で運用する方法、アップデートを想定した運用ノウハウ等々、安全な環境で安定して動かすためには様々なハードルがあります。
コメント機能(★)
Ghost 自身はコメント機能を提供していませんが、disqus.com などの外部のコメント機能を利用すれば良いので、特に問題になることはないでしょう。
ログ機能の不備(★★)
通常のアクセスログは Apache と同じフォーマットで出力されます。細かい指定ができないので、画像ファイルや CSS など、ログとしてあまり価値のない部分をオミットするなどはできません。
Node.js のサーバの泣き所の一つですが、どこかでエラーが発生すると、サーバが完全に停止してプロセスが終了してしまうことがあります。残念ながら、Ghost の現バージョンでも時々発生します。そうなった場合のエラーメッセージは失われてしまいます。
メモリの節約(★★)
Ghost がメモリ食いな原因については、Node.js に依る部分が大きいのですが、Ghost 自身ももう少し省メモリなコードを書いて欲しいと思います。
Node.js は新バージョンが出るごとにメモリ消費が激しくなるという傾向があったのですが、バージョン 4.0.0 以降は大きく改善されました。私の環境では Node.js 4.4.0 を使用していますが、Ghost は 60〜90MB 程度の消費で安定しています。Node.js 0.12.x の頃は、100MB を超えていましたので、だいぶマシになりました。それでも、やってることに対してメモリを消費し過ぎという感は否めません。